大阪市住之江区で昨年5月、母親の遺体を放置していたことを詰問した父親を殺害したなどとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた無職、辻田吉広被告(41)の裁判員裁判の第2回公判が19日、大阪地裁(杉田宗久裁判長)であった。前回公判の被告人質問に同席して精神鑑定を行った鑑定医がスクリーンを使って、鑑定結果を“プレゼンテーション”した。
鑑定医はまず、精神障害について「アスペルガー症候群の可能性が高い」と指摘。その上で、被告人質問での返答などから「極限状態に陥ったことに精神障害が影響しているが、犯行は父親への感情を行動に移したものだった」と分析し、「精神障害が犯行に影響を与えたが、著しいものではなかった」と裁判員らに説明した。
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